戦後の健康道場(結核病棟)を舞台に、ひばり青年が時代を「新しい時代」と「古い時代」に分け、自分は「あたらしい男」として生きて行きたいと意気込んでいます。そんな決心を抱きながら、道場生活や人間関係によって、ある哲学的な結論に行き着きます。ストーリーだけでなく、物語中の手紙や会話からも、ハッとするような表現を多々見つけることができました。読み手に大きな驚きと成長を与える一作です。
本書は映画で内容を知っていたために飛ばしていました...が、原作と映画はパラレルワールドのように別物でした。ここまで改変して良いものだろうか?映画ストーリーもそれなりに面白かったのですが、原作のそれには敵いません。逆に原作の良さが消えてしまっています。ちなみに訳あって河北新報社から発行されており、仙台人としてはちょっと縁のある作品です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
青空文庫
- 感想投稿日 : 2019年4月20日
- 読了日 : 2019年4月17日
- 本棚登録日 : 2019年4月17日
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