ラベルのない缶詰をめぐる冒険 (竹書房文庫 し 2-1)

  • 竹書房 (2012年7月2日発売)
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本棚登録 : 226
感想 : 23
4

すごい話だ。
すごくて、ひどくて、怖い話だ。

ファーガル・バムフィールドの趣味はラベルのない缶詰を集めること。
ラベルのない缶詰には何が入っているか分からない。
つまり謎そのものをコレクションしているということ。
そして、そのコレクションがファーガルを危険な冒険に導いていく。

シアラーさんの本を読みのはとても久しぶりだったけど、やっぱり面白い。
缶切りで開けるまで中身の分からない缶詰のようにあやしくて、先の見えない物語にどんどん引き込まれてしまう。

そして、シアラーさんの物語の中の少年少女もやはり魅力的だった。
ファーガルがシャーロットに宛てた手紙の優しさと、その手紙に対するシャーロットの行動に感動する。
そして、彼らの必死の訴えに対する大人達の行動に失望する。

なにが起こるかなんて誰にも分からない。
そのことを忘れちゃいけないんだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月25日
読了日 : 2012年8月25日
本棚登録日 : 2012年8月25日

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