自分が独り生きるようになったら、きっと何かの苗を植えたくなるだろうな。
行き止りと思える人生に、何かを、先があるものを、見たくなるのではないか。
自分がいなくなった、その後に残る何か。
ちょうど両親と同じ年齢の主人公なのだが、何故か親ではなく、自分の老後の姿を想像しながら読み進めた。
どんな毎日が待っているのだろう。
若い頃の思い出の品を捨てられずにとっておくのだろうか。
行き止まりに気が詰まる日々なのだろうか。
ときめく思いは再び訪れるのだろうか。
「春の道標」の際に待ち焦がれた手紙はメールに代わったが、ドキドキする気持ちはあの少年と変わりない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年7月12日
- 読了日 : 2012年7月12日
- 本棚登録日 : 2012年7月12日
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