人物設定もストーリー展開もうまい。
作者自身がツイッターで「自分でも泣いた」旨の発言をしているように、読んで涙する人がいるのもわかる。
ただ、というか、それだからこそあざとさが感じられ、この譬えがほかの人にわかるかどうかわからんが、武田鉄矢氏や西田敏行氏主演の泣かそう泣かそうとしている作品群と同じような匂いがして興ざめた部分もある(浅田次郎作品も同じ匂いがする。嫌いじゃないけど)。
自己犠牲ものであれば、たとえば自分はシューゴロー山本の『樅の木は残った』のラストのような衝撃と切なさ、やりきれなさのほうがじわるかな。
うまい作家だと思うので、友人知人にまたほかの作品を推薦されたら読んでみようと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年4月6日
- 読了日 : 2019年4月6日
- 本棚登録日 : 2019年4月6日
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