基本的に女の子3人が和気藹々とする事で話が展開していた第一巻から転じて、第二巻では男子の大谷が話に絡んでくるようになる
中途半端に絡んできたら邪魔なだけだが、この大谷は割とガッツリ絡んでくる。けれど、その関わりの中でしゅりとの仲がいい感じに縮まっていく様子が手に取るように判るし、しゅりが大谷に対し恋心を抱いていく過程も見える
ちょっと恋愛ベタな印象を受ける二人が親しくなっていく様子は微笑ましいね
しゅりというのはそこにいるだけで誰かに頼られてしまうタイプ。対して大谷は頼られたいんだけどその小ささからあまり頼られないタイプ
当然、大谷は反発してしまうんだけど彼だってしゅりに負けず劣らず根が優しい人間なのだろうね。夏祭り会場で度重なる不幸から顔を伏せてしまったしゅりの為に大声を張り上げた男気は素直に尊敬できるもの
思えばこの瞬間からしゅりの中で大谷が大きな男になったんだろうなぁ
巻の後半に収録されているのはしゅりと友達になるまでのまさ子の話
本ばかり読んで人との接し方が下手になってしまって臆病になってしまって……というまさ子の在り方は自分にも思い当たる部分があるだけにとても共感しやすいものだった
そんな彼女がいつの間にかしゅりやめぐみと友達になっていく描写は心に響く
まさ子もめぐみと同じくしゅりに友達になってと頼むではなくごく自然に友達になっていた。だからこそ、この三人の関係は続いているのだろうなと思えた
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2020年2月21日
- 読了日 : 2015年10月25日
- 本棚登録日 : 2015年10月24日
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