ゆるキャン△ 15 (まんがタイムKR フォワードコミックス)

著者 :
  • 芳文社 (2023年11月10日発売)
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本棚登録 : 495
感想 : 11
4

冒頭から早速描かれるのはあおいとメイによるサイクリング
始まる前は70キロなんてと思っていたけど、始まってしまえば意外とスイスイ行けるようで。今回の場合はそれほど経験値に差がない二人だからこそ呼吸を合わせ、楽しい旅程に出来た一面もあるのかな

長い旅路だからと変わりに描かれるのは千明と鳥羽によるサシの会話。共通項は少なくても趣味人だからこそ捗るこだわりに関する語り
海外ドラマに興味があると明かした千明に対して、平然と大長編を薦める鳥羽はなかなかのタイプ…。けど、千明も趣味人だからかその流れに付いて行ける
また、バタークッキーの食べ比べなんて趣味と興味が高じなければ出来ない芸当も千明と鳥羽だから静かに楽しめているね

意外な組み合わせだったけど、共通項というよりも属性によって息が合う組み合わせとなったような


いざ始まったキャンプは醍醐味の一つであるキャンプ飯が相も変わらず美味しそうな…!
こういう時のホットドッグは普通に羨ましいし、グラタンと称するには贅沢なチーズグラタンは是非とも味わってみたいと思わせるもの
本作が素晴らしいのは作り上げられた料理が美味しそうなだけじゃなく、作る過程も美味しそう且つ面白い点だろうね
玉ねぎ切る為に怪しい絵面になってしまうメイとか、全然溶けないカマンベールチーズとか、ちょっとしたあるあるネタだからこその面白さ

一方で気になるのはキャンプ初体験のメイの感想
彼女としてはキャンプそのものは最高に楽しめた。でも、途中リタイアとなってしまったサイクリングには悔いが残る
だからってゴールを再設定して更に走ろうとするなんてね

他の作品でも見た話だけど、一聴した段階では不可能な挑戦でも実際にやってみれば不可能ではなかったりするし、達成出来れば何倍も成長出来たと思えるもの
あおいと一緒に今回の挑戦を達成できたメイは高校入学早々に大きな経験が出来たのかもしれないね

……その前をスクーターに乗ったリンがしれっと通り過ぎるというのは何とも気の抜けたシュールさがあったけども(笑)


メイがこうしてキャンプにハマりそうな様子を見ると気になるのは絵真のこれから
リンの誘いを受けた事だし、何かしらの形で野クルの活動に混ざるのかな?それともリンを師匠としてソロキャンの道へ進むのだろうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2023年11月18日
読了日 : 2023年11月18日
本棚登録日 : 2023年11月10日

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