2冊目のカズオ・イシグロ。
翻訳のせいかもしれないが、暗いわけではないが明るくなく、紗をかけたような少し現実から離れた感じのする文章。
そして大人とは思えない奇妙な行動。まるで子供が探偵ごっこをしているかのような感じを受けます。
周りの描写は緻密だが、肝心の部分はぼんやりとしか書かれていない。モヤモヤしながらも常に興味をひきつつ、ここでやめられないと読み進んでしまいます。
最後の急展開はお約束のようなものでしょう。読んだ後は少し切ない気持ちになります。
舞台となった時代の上海の雰囲気がある本でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年11月20日
- 読了日 : 2017年11月20日
- 本棚登録日 : 2017年11月20日
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