奇跡と呼ばれた学校: 国公立大合格者30倍のひみつ (朝日新書 25)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2007年1月1日発売)
3.64
  • (20)
  • (16)
  • (32)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 219
感想 : 26

著者は京都市立堀川高校の校長先生です。堀川高校が探究科を作って8年になります。(当時) 年々レベルが上がっていく様子を見ていた私にとっては、大学への進学実績が目に見えてよくなっていくのはある程度当然のようにも感じていました。しかしながら、この本を読んでイメージは完全に変えられました。何も受験に特化した学校というわけではないのです。探究科の名前どおり、自分たちで興味のあるものからテーマを決め、研究をし発表をしていきます。大学でやっているのと同じようなことをしているのです。その中で生徒たちは主体的に学ぶことの重要性、そしてその楽しさを知っていくのだと思います。だからこそ、受験が迫ってきたときも、ひるむことなく、真正面からぶつかっていくことができるのでしょう。この学校における3つの約束がちょっとしゃれています。そこからの抜粋を最後に。「学校は学びの場だ。・・・君たちに多様な学ぶ機会を提供しよう。 学校は小さな社会だ。・・・学校は君たちを大きな子どもとしてではなく、小さな大人として尊重しよう。 学校は楽しいところだ。・・・君たち自身が参画し、参加する意思と姿勢を持て。学校は君たちを見張るのではなく見守ろう。」その通りだと思います。高校生、それはきらきら輝く時。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 教育
感想投稿日 : 2015年4月30日
本棚登録日 : 2015年4月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする