あのころ、先生がいた。 (よりみちパン!セ 31)

著者 :
  • 理論社 (2007年12月21日発売)
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感想 : 16

著者は詩人です。ずいぶん前、宮田登という民俗学者との対談(「女のフォークロア」(平凡社)おもしろい本でした。)を読んで興味を持ち、何冊かの詩集と子育ての本を読みました。さて今回の本は、著者が出会ったいろんな先生の話です。本当にいろんな。尊敬するとか、影響を受けたとかだけではなく、名前も覚えていないような先生のエピソード。そらそうです。幼稚園から数えると、大学までの間に100人近くの先生に教わってきました。それからもう30年以上の時間がたっています。顔は思い浮かべることはできても名前は思い出せません。それでも何らかの形で思い出す先生とはどんな先生でしょうか。もちろん強い影響を受けた先生。相手はそんなに思っていなくても、こちらはとても大きな影響を受けているということはあります。それから、とってもいやな思いをさせられた先生。いまならこんなふうに言い返せるのに、なんて思うこともあります。私自身、小中学生相手に20年以上指導してきて、どれくらいの子どもたちの記憶に残っていることでしょう。できれば、良いほうの思い出として残っていてほしいものです。皆さんも、本書を読んで、今までに教わった先生をちょっと思い出してみてはいかがですか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 伊藤比呂美
感想投稿日 : 2015年4月13日
読了日 : 2021年12月9日
本棚登録日 : 2015年4月13日

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