レバレッジ勉強法

著者 :
  • 大和書房 (2007年9月25日発売)
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勉強とは、仕事に確実に役に立ち、将来も継続的なリターンを得るための自己投資。
投資である以上、リターンを考え、損得勘定をきっちりする。継続的にリターンが得られること、希少性があること、時流に合っていることが大切。

勉強するときは、あまり深く考えない。時間割をつくるなど、無意識に勉強を続けられる仕組みをつくる。毎日何をやるかを1から考えるのは無駄。
本書で言う「勉強」と「学問・教養」は別のもの。基礎から細部に至るまで勉強するのではなく、目的にフォーカスして必要なものだけ能動的に勉強する。完璧を目指すと際限なく勉強しなくてはならないが、60点という線引きができれば最小限の努力ですむ。
どんな自分になりたいかを考えて、自分の性格に合っているものを勉強すると良い。
アウトプットしないとインプットの価値はない。インプットとアウトプットが合わさってはじめて知識として定着する。
勉強に締め切りを設定する。ポイントは、具体的かつ小さな目標にすること。
目的は定期的に再確認する。欲求をヴィジュアル化することが有効。自分の欲求に直結していると感じれば、やる気が出る。

●資格試験の勉強法
まず過去問を解く。これからどう勉強していくか、逆算し、戦略を立てるため。
参考書選びに時間をかける。選んだ1冊の参考書を3回繰り返す。それでも記憶できていないものを抽出して、暗記する。
合格さえすればいいのだから、どうしても覚えられないものは捨てる。奇問難問を解ける必要はない。

以下、気になった文章を引用する。
社会人の「知恵」というのは諸刃の剣です。経験を積み、知恵がついたぶん勉強する基礎ができている半面、「そんなことは、もう知っている」と、すべてわかったつもりで大事なものを見逃してしまいます。
どんな相手であれ、人との約束は守ろうとするのが普通ですが、わたしたちは自分との約束になると、なおざりにしてしまいます。しかし、一年三六五日、死ぬまで片時も離れずに自分と付き合っていく相手は、ほかならぬ自分自身なのです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育・勉強
感想投稿日 : 2023年6月20日
読了日 : 2023年6月20日
本棚登録日 : 2023年6月20日

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