天地明察

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年12月1日発売)
4.22
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本棚登録 : 10408
感想 : 1854
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結果が分かっていても、サクセスストーリーはやっぱり読後感が良い。頑張る元気がわいてくる。主人公、渋川春海の並の人なら立ち直れなくなるような挫折を何度もしてもそこからふらふらと立ち直る。そう、冒頭にあった彼の囲碁そのまま、飄々と持久戦に持ち込み、最後には勝負に勝ってしまう。人生もそのまま持久戦にもちこむ。そして恋愛も(^^ゞ wikiで履歴をみると、レオナルドダビンチ並の多芸天才に見える。彼の才能に人が注目し、彼の無私で学問に貪欲な姿が彼を支えようとする気持ちにさせるのだろう。そんな彼も老成し、ちゃんと裏工作ができるように成長する。そんな姿も輝いて見えました。四十五歳かぁ。自分も淡々と生きてきたが、何か成し遂げたかなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年9月19日
読了日 : 2012年9月19日
本棚登録日 : 2012年9月17日

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