牡羊座は教室の星つかい (星座シリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (1990年1月3日発売)
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本棚登録 : 74
感想 : 7
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もうすぐ高校に入学する大野ノリミはあることが苦になって家出をし、自殺さえ考えたけれど、そんなノリミを思いとどまらせてくれた青年はなんとノリミの担任の先生にして、一つ屋根の下で同居することになった麦倉先生だった! そして始まる高校生活、ノリミは様々な身の危険に晒される。同時に同級生が自殺未遂、友達が行方不明にもなったり――星占いで事件を解決? 教師と生徒の甘酸っぱくて切ない関係が織りなす日常ミステリー&ラブコメディの第一作。

10年前くらいに星座にハマっていたときブックオフで見つけて一気に12星座ぶん買ったのですが、それをずっとしまっていたもの。を、去年の年明けに見つけ、気が向いたら読もうかしら? と。読書のリハビリとして読み始めました。あと昔の少女向け小説って好きだなと感じたので。
んあ~~~~麦倉先生とノリミにきゅんきゅんするわ!! 年の差好きな人は読んでほしい。麦倉先生はお調子者で子供っぽいところもあるけどちゃんと大人の分別があるし落ち着いてるし、かと思ったらノリミに軽率にお嫁にこない?的なこというし無理です 犯罪ですよ現代だったら! いや、89年に出た作品だからこれくらいしてしまえるのがすごい、ありがとう時代……この先この二人は順調に結ばれていくのでしょうか……結ばれていってほしい!
ところで私バブル時代がすごく好きな珍しいやつなんですけど、あんまバブルの頃が舞台の作品ないなーって思ってたんですけどこれ読んで初めて気付いた。そうだ!! バブルの頃に出た現代舞台の作品を読めばそれつまりバブルの頃、90年代初頭の雰囲気が舞台の作品じゃん!!!って。この星座シリーズはそれに見事合致してたんですよねえええ。だからいろいろ小道具とか言葉遣いとかが微妙に、絶妙にダサかったり古かったりするんですよね。それがたまらなく好き!です。
あと私は地方の人間なので、この作品は渋谷が舞台なのですが、たぶん東京の地理に明るい人だったらいろいろわかることもあるんだろうなーと思いながらも行ったことのない都会のいろんなところを歩いているような疑似体験もほんのり出来る気がしていろいろ憧れがつまった本でした。後書きも苦手なんですが読んでみたら日向氏の人柄の良さが伝わってくるほっこりした文章で好感度大です。次は私の星座の双子座だ~!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2017年2月27日
読了日 : 2017年2月24日
本棚登録日 : 2017年2月4日

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コメント 1件

虹風 憂璃さんのコメント
2017/02/28

はじめまして!
日向章一郎好きな方いて嬉しいです!
バブル期の雰囲気ありますよね!
ぜひ、「放課後シリーズ」も読んでみてください。
私は放課後の方が好きです♪

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