信長の天下統一から家康の君臨までの一連の争いの裏にはキリシタンの存在が大きな影響を与えていたという説を唱える物語。福岡出身の葉室氏だけに、地元の英雄である黒田官兵衛に対する贔屓目があるのか、いつもの静謐な雰囲気が感じられなかった。
官兵衛が優秀な軍師のように書かれているものの、少なくとも自分には卑怯で姑息な人間としか思えない。
またキリシタンを美化していますが、一方で軽く触れられていたようにこの時代の布教活動は侵略の先鞭としての役割が強かったことは歴史が証明しており、純粋な信仰心を利用した罪は大きいと思う。
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- 感想投稿日 : 2022年10月9日
- 読了日 : 2022年10月9日
- 本棚登録日 : 2020年12月24日
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