んーーすごい!
作者の名前も聞いたことがなく、この本自体ミステリ研OBから聞くまで知らなかった。
こんな隠れた?本格があったとは!
正直、ストーリーに盛り上がりはそこまでなく、犯人も意外ではあるものの地味である。犯人が指摘されてからは、特にどんでん返しもなくすんなりと終幕する。
しかし!犯人に辿り着くまでのニッキの推理がクイーンばりにロジカルである。犯人や動機などにあまりスポットを当ててないことからも、そんなものは二の次で、ロジックこそが主役という感じ。
クイーンは有名どころしか読んだことがないが、ニッキの推理を聞いてると、あーークイーンがいると感じた。
また、エピローグのアッシャー家の崩壊の考察がすごすぎる。
幻想小説という仮面の裏に実は人為的な犯罪が潜んでいたなんて。あんなふうに、自分の作品を探偵のような目で読んでる読者がいるなんてポーも嬉しいだろうな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年3月23日
- 読了日 : 2021年3月23日
- 本棚登録日 : 2021年3月23日
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2021/05/23