ウェブ連載エッセイの続き?
社会学専攻の大学院生だった時に難病発症した著者が、これから生きていくために退院して一人暮らしを始めるところからスタート。
通院しなきゃいけないので、病院からすぐ近く(健康体なら徒歩2~3分)なのですが、難病患者にとってはそれでも遠い道のり。
自宅のドアを開けることも重労働。
元々がフィールドワーク研究などを行っていたアクティブな人なので、ツイッターでつながった人ともがんがん会ったりしててひやひやしました。
閉じこもってばかりもいられないし、本当に善意の人もいっぱいいることは確かなんですが。
元彼氏っぽい人が怒るのも無理はないんだけど。
彼女が今まで研究に捧げて集めた資料を手放す決意をして泣いたところでは貰い泣きしました。
徒歩2~3分の病院に行くのにも一苦労な体では、もうどう頑張ったってミャンマーにフィールドワークになんて行けない。
それは厳然たる事実で。
院で研究しようと思うほどのめりこんでいた対象を手放さなければならないのは、とてもツラかったと思います。
ただ、彼女はまだまだ若いし根性もあるので、次なる目標を定め歩いているようです。
この人を見ていると、なんか頑張んなきゃな……という気持ちになりますね。
装・挿画 / 能町 みね子
装丁 / 木庭 貴信+角倉 織音(オクターヴ)
初出 / ウェブマガジン「ポプラビーチ」(2012年7月~2014年7月)連載分に加筆修正
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2017
- 感想投稿日 : 2017年8月27日
- 読了日 : 2017年8月26日
- 本棚登録日 : 2017年8月26日
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