火村英生と有栖川有栖の国名シリーズ、第5弾だそう。
このコンビのシリーズ、小劇団がよく出てくるような気がします。
それから、この本には7つの短編が収録されているのだけれど、「親から相続した一軒家に住む30代くらいの独身男性」が3人も登場する。
それぞれ違う作品に。
何か思うところがあっての事でしょうか。
『切り裂きジャックを待ちながら』
小劇団の女優が行方不明になり、劇団に脅迫ビデオが届く。
クライマックスの、火村と犯人のやりとりが演劇を見るよう
『わらう月』
幼い頃の祖母の一言から、月の呪縛に自ら捕らえられるようになった若い女性。
火村はちゃんと見抜く
『暗号を撒く男』
先輩小説家・朝井小夜子と居酒屋で飲みながら、意味を知らない人から見たら、世の中のありとあらゆることが暗号になる、という話に。
この人は、どうしてこんな事をしたのでしょうか・・・
ちょっとユーモラス
『赤い帽子』
火村とアリスは登場せず、若手刑事の森下恵一の捜査と推理が描かれる。
『悲劇的』
たしかにたしかに・・・世の中にはあってはならない死があふれている。
この世に神も仏もいないのか!?と天を仰いで叫びたくもなる。
でも、その中の多くは、人間自身で解決しなくてはならない問題なのだな。
とはいえ、傷ついている今の彼に、それはアカンよ、火村センセ。
『ペルシャ猫の謎』
死ななくて良かった。
ペルちゃんはラッキーキャットですね。
『猫と雨と助教授と』
火村の下宿に桃ちゃんが来た日
- 感想投稿日 : 2022年11月15日
- 読了日 : 2022年11月15日
- 本棚登録日 : 2022年11月15日
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