ペルシャ猫の謎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年6月14日発売)
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本棚登録 : 2720
感想 : 198
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火村英生と有栖川有栖の国名シリーズ、第5弾だそう。
このコンビのシリーズ、小劇団がよく出てくるような気がします。
それから、この本には7つの短編が収録されているのだけれど、「親から相続した一軒家に住む30代くらいの独身男性」が3人も登場する。
それぞれ違う作品に。
何か思うところがあっての事でしょうか。

『切り裂きジャックを待ちながら』
小劇団の女優が行方不明になり、劇団に脅迫ビデオが届く。
クライマックスの、火村と犯人のやりとりが演劇を見るよう

『わらう月』
幼い頃の祖母の一言から、月の呪縛に自ら捕らえられるようになった若い女性。
火村はちゃんと見抜く

『暗号を撒く男』
先輩小説家・朝井小夜子と居酒屋で飲みながら、意味を知らない人から見たら、世の中のありとあらゆることが暗号になる、という話に。
この人は、どうしてこんな事をしたのでしょうか・・・
ちょっとユーモラス

『赤い帽子』
火村とアリスは登場せず、若手刑事の森下恵一の捜査と推理が描かれる。

『悲劇的』
たしかにたしかに・・・世の中にはあってはならない死があふれている。
この世に神も仏もいないのか!?と天を仰いで叫びたくもなる。
でも、その中の多くは、人間自身で解決しなくてはならない問題なのだな。
とはいえ、傷ついている今の彼に、それはアカンよ、火村センセ。

『ペルシャ猫の謎』
死ななくて良かった。
ペルちゃんはラッキーキャットですね。

『猫と雨と助教授と』
火村の下宿に桃ちゃんが来た日

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月15日
読了日 : 2022年11月15日
本棚登録日 : 2022年11月15日

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