日本的感性: 触覚とずらしの構造 (中公新書 2072)

著者 :
  • 中央公論新社 (2010年9月1日発売)
3.38
  • (3)
  • (11)
  • (6)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 258
感想 : 12

言葉は、時代、空間、民族性を分有する装置であり、一方で他文化、他者との差異を示す間仕切りでもあります。
和歌の内に秘められた情感は豊穣で現代の言葉とはかなり異なりますが、それでも尚残存する香気は、日本的感性がDNAではなく、言葉に深淵に通底する地脈によって継承されてきたことの証左となるでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年11月9日
読了日 : 2012年12月21日
本棚登録日 : 2012年10月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする