星新一の「鏡」というタイトルに見覚えがなくて、読んだ本。実際には最初の数行を読んで既読であることに気づいた。本は、有名作家の名作15編。収録されている話は怪談系となるのだろうが、名作ぞろいだけにどれも人間の内面が恐ろしい話ばかり。中島敦の「牛人」。同じ元ネタを宮城谷昌光さんが書いているが、宮城谷さんの方は事実が淡々と描かれている感じ(それが作風ですが)で最後の余韻が残る作品。中島さんの方は「牛」の意思が描かれていて恐ろしい。なぜそのようなことをしたのかとか、「牛」の最後とかが描かれないのもよいな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年9月29日
- 読了日 : 2019年9月28日
- 本棚登録日 : 2019年9月29日
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