こわい話 (中学生までに読んでおきたい日本文学 8)

制作 : 松田哲夫 
  • あすなろ書房 (2011年2月28日発売)
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本棚登録 : 108
感想 : 14

星新一の「鏡」というタイトルに見覚えがなくて、読んだ本。実際には最初の数行を読んで既読であることに気づいた。本は、有名作家の名作15編。収録されている話は怪談系となるのだろうが、名作ぞろいだけにどれも人間の内面が恐ろしい話ばかり。中島敦の「牛人」。同じ元ネタを宮城谷昌光さんが書いているが、宮城谷さんの方は事実が淡々と描かれている感じ(それが作風ですが)で最後の余韻が残る作品。中島さんの方は「牛」の意思が描かれていて恐ろしい。なぜそのようなことをしたのかとか、「牛」の最後とかが描かれないのもよいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年9月29日
読了日 : 2019年9月28日
本棚登録日 : 2019年9月29日

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