よいこの君主論 (ちくま文庫 か 54-1)

  • 筑摩書房 (2009年5月11日発売)
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感想 : 201

Mon, 07 Dec 2009

マキャベリの「君主論」という有名な著作がある.
君主たる者の心得を書いた本である.
実は私も読んだことがない.
かかれた当初は評価も高くなかったが,後になって
評価がたかまって,今では古典の一つだそうだ.

現代風としてはビジネス書で君主論の紹介が為される場合が多くリーダーシップ論を説く著作として紹介される事があるそうな.
でも,君主論が役立つのってビジネスだけじゃ無いよね
ということで,もっと身近な事例を通して,
日常生活において「覇を唱える」為のノウハウとして君主論をわかりやすく解説しようというのが本書.

実は,「完全教祖マニュアル」と同じ著者が以前に書いた本.
「小学生の時から帝王学を学んで君も君主(社長)になろう!」
とい啓発本!!???
物語調ですすむのだが,
部隊は目立小学校,五年三組.
4月には 様々な仲良しグループという小国家(!!??)が乱立し
群雄割拠の様相を呈する.
各,仲良しグループには君主(リーダー的存在!!??)が存在し,
これらのグループが様々なイベントを通して,統一されていくプロセスが
描かれている.

強引ななかに,少しはエッセンスというのは
この著者ならではの感じだ.
・駄菓子屋さんの選択
・運動会
・ドッチボール大会
などなど
を通して,リーダーの名声が揺らいだり,各生徒がどのリーダーに着くのが有利不利か
感じたりしながら五年三組の形勢は徐々に変化していく.
まぁ,三国志を 五年三組に写しこんだような話しになっています.
章ごとにイベントがあり,そのたびにグループが併合されたり,
崩壊したりする.

そこでマキャベリの君主論を用いて,その理由を解釈するってわけだ.
そこそこ「なるほどなぁ」とおもう
でも,マキャベリの君主論がどんなもんかわかったかといえば
ビミョーかもしんない・・・・・・
なかなか面白かったが,三〇名ほどの小学生の名前が全部ひらがなで
誰が誰かをフォローするのが大変でしたorz

最終的にはひろし君が天下統一します(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年1月4日
読了日 : 2009年12月7日
本棚登録日 : 2015年1月4日

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