図解でわかる はじめてのデジタル画像処理

著者 :
  • 技術評論社 (2008年6月3日発売)
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本棚登録 : 47
感想 : 4

Thu, 03 Dec 2009

最近,画像処理的な事に手を出したので,
基本の知識は手に入れなければなるまいと,何冊か画像処理系の本を購入したのだが,そのうちの二冊目.

「はじめての」というだけあって,細かい式の展開などはパスしつつ
絵やイラスト,例をふんだんに 使って解説してある.
内容的にも新しいので,ハイビジョンとこれまでのテレビの画質の違いや
JPEGとJPEG2000の違い,mpeg2とmpeg4の違いなどにも踏み込んでいて面白い.

色彩系やフーリエ変換,エッジ抽出手法など,基本的なところは網羅しているので
これ一冊でも概観は出来るだろう.

個人的にはいい本だと思う.

2種類の読み手が考えられて
・ 理系大卒程度の数理的な素養の既にあるひと
・ 一般人
後者はイラスト満載なので楽しんでもらえたらそれでいいが,
前者にとっていい本だと思った.
つまり,フーリエ変換や線形代数,積分作用素的なものは既に習得済みなので
本書程度の事が述べてもらえたら
「ああ,なるほどね.そうするのね」
と,細かい数理を言ってもらわなくても分かったりする.

そういう意味で 僕のように2009年現在,画像処理は比較的素人な人間にとっては
いい本であった.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年1月4日
読了日 : 2009年12月3日
本棚登録日 : 2015年1月4日

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