20歳で唐突に失踪し、その後の27年間を森で人知れず暮らしていた人物の伝記です。
道具や食料を他人の別荘から盗み続け、捕まらずに伝説的な存在となっていた“隠者”。
純粋な自給自足による生活ではないにしろ、27年間を社会から隔絶し会話も無い環境で生活した彼は、人間の肉体的・精神的な限界に挑戦したと言えます。
彼にとっての最高の人生は間違いなくこの期間で、強制的な社会復帰が正しいものか疑問です。
まるで見世物にされた後に同化させられる先住民を彷彿させる一冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史(歴史、伝記、地理)
- 感想投稿日 : 2019年2月17日
- 読了日 : 2019年2月17日
- 本棚登録日 : 2019年2月17日
みんなの感想をみる