涙 上巻 新潮文庫 の 9-15

著者 :
  • 新潮社 (2003年1月29日発売)
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本棚登録 : 1399
感想 : 115
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2019.03.23上下巻読了

おそらく再読。結末に記憶がなかったのでまた楽しめた。
乃南作品は好きだ。
風紋、晩鐘、しゃぼん玉。。。
忘れられない作品がいくつもある。
そんな中、この作品の内容はスッカリ忘れてしまっていた。なぜだろう?再読したらこれまた良い作品だった。

舞台は東京オリンピックを迎えた昭和39年。
主人公の萄子はちょっとイライラを誘うお嬢様。そのお嬢様に襲いかかった悲劇を通して物語は進んでゆく
挙式をまもなくに控え、婚約者の刑事 勝から1本の電話が入る。「もう会えない。忘れてくれ」
それを受け容れられずに勝を追って萄子の一人旅が始まる。情報が入るたびに翻弄される萄子は徐々に毅然とした強い大人の女に成長していく。
待っていたのは悲惨な真実だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年3月23日
読了日 : 2019年3月23日
本棚登録日 : 2019年3月23日

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