概要
バプテスト(ピューリタンの一派)の英国人ジョン・バニヤンが記した聖書の教えを物語風に記した本。主人公が寓意化されたキリスト教の教えや悪徳に相対しつつ、天の都を目指し魂の救済を求める話。
当書の特徴
天路歴程にはいくつかの訳があるが、この本は昭和25年に竹友藻風が訳したもの。旧字体での記載となるため読むにあたりその点は考慮すべき。
また、序文において竹友藻風が他の天路歴程訳の批評を下しているのも興味深い。中には散々にこき下ろしているものもある。
天路歴程について
ピューリタンが記した物語だけあって、説教くさく非キリスト者にとっては戸惑う展開も多々ある。では、キリスト教徒以外はどのようにこの本を読むべきか。純粋に物語としても楽しむもよし(終盤、説教ばかりで退屈になるが)、キリスト教の資料としても読むもよし、宗教を超えたある種の哲学書として読むこともできる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月30日
- 読了日 : 2021年8月30日
- 本棚登録日 : 2021年8月30日
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