世界をよくする現代思想入門 (ちくま新書 577)

著者 :
  • 筑摩書房 (2006年1月1日発売)
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本棚登録 : 135
感想 : 15
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細部の理解なしには到底把握したことにはならないのが哲学であり、現代思想全般だということを改めて思い知らされた。ざっくり教えてくれようと意図されたこのような書物の大方が、最初は「優しいおじさん」がそっと手をとって歩いてくれているのが途中から「そんな甘いもんじゃないんじゃい、おりゃー」と豹変して振り回してくれちゃうのは、困ってしまうのだ。そして結果最後のブックレビューに書かれていた「何の疑問も感じないほどにまで読み込む」ことが絶対的に課される。辛い。
リチャード・ローティーはじめポスト構造主義以降を耳かきほどのテイスティングスプーンで味見をさせてくれたことには感謝するけれども。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 勉強 資料 カルチャー
感想投稿日 : 2014年5月14日
読了日 : 2014年5月14日
本棚登録日 : 2014年3月22日

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