西部戦線異状なし [DVD] FRT-003

監督 : ルイス・マイルストン 
出演 : リューエアーズ  レイモンド・グリフィス  ジョン・レイ  リュー・エアーズ  ルイス・ウォルハイム  ウィリアム・ベイクウェル 
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感想 : 21
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「祖国にささげる死は甘美である。」と言われ、入隊を志願して前線へ向かう青年たちの話。前線での苦しい状況を知らない大人たちが何も知らない子供たちを先導している姿が恐ろしい。

<あらすじ>
第一次世界大戦中、ドイツのある学校。生徒たちに愛国心を説く老いた教師。生徒たちも進んで入隊を志願する。ポール(リュー・エアーズ)はケンメリッヒ、気弱なベームと同じ部屋に配属された。新参兵をしごくのは、かつて町の郵便配達員だったメルスト曹長である。最初から泥沼になった地面を前進するといった訓練をさせられる。戦場に送られた彼らを古参兵カチンスキー(ルイ・ウォルハイム)は温かくいたわってくれた。仲間は次々と戦死していく。ポールは激戦中に自分の塹壕に入ってきた若いフランス兵を突き殺す羽目になる。そのフランス兵のポケットから彼の妻子の写真が落ち、ポールの胸は痛む。
負傷休暇をもらい故郷へ帰ったポールは、母校に立ち寄った。そこでは、相変わらず老教師が戦争を讃え、愛国心を説いている。ポールは教室で戦争の悲惨さを語ろうとするが、軍国主義の教師や生徒たちが期待したような功名談などしゃべれるわけもなく、彼らを失望させる。仲間と共に、知り合いになったフランス娘と楽しいひとときを過ごしたのもつかの間、カチンスキーが戦死した。長雨の後の晴れた日、戦場は珍しく静かだった。ハーモニカの音が聞こえ、一羽の蝶が飛んできた。塹壕からそっと手を出すポール。その瞬間、銃声一発。敵の弾丸がポールの若い命を吹き消した。

原作『西部戦線異状なし』は、第一次世界大戦の敗戦国ドイツ出身のエーリッヒ・マリア・レマルクが1929年に発表し、世界的な大ベストセラーになった反戦的な小説だが、現在でも戦争を描いた映画史上の名作として不動の地位にある。
戦争の過酷さをドイツ側から描く、アメリカ映画としては異色の作品である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 1930's
感想投稿日 : 2010年9月5日
読了日 : 2010年9月5日
本棚登録日 : 2010年9月5日

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