トヨタ・ショック

  • 講談社 (2009年2月21日発売)
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感想 : 15
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刊行はリーマンショック直後なので、今とは置かれている状況が異なる。
それはさえおき、当時まさかの赤字に転落したトヨタの失速した背景を追う。台数重視の戦略、自社の強みを活かせない場所での競争、現場と中央の乖離などなど。
さて、今はどうなっているかというと2021年3月の決算を見ればトヨタ最強の様相を呈している。販売台数は対前年比で15%落ちているのに、営業利益率は落ちるどころか上がっている。販売台数が下がれば固定費が重荷になって利益率が下がる、なんて当たり前のような話が通用しない。
リーマンショックの反省から生まれた(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)と呼ばれるプラットフォームの共通化と原価低減を実現するクルマ作りが実を結んでいるようだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2021年7月20日
読了日 : 2021年7月20日
本棚登録日 : 2021年7月20日

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