音楽評論とエッセイの間くらいの作品だった。
語られる対象になっている音楽を知らなくても文章として楽しむことができた。その事に驚いた。
<blockquote>(前略)音楽として純粋に優れていればあとのことはどうでもよろしい、という人もいるかもしれないし、それはもちろん正論なのだが、僕にはーー小説家だからということもあるかもしれないけれどーー音楽を媒介にして、その周縁にある人々の生き方や感情をより密接に知りたいという思いがあるし、こういう本を読んで音楽を聴くと、何かひとつ得をしたような愉しい気持ちになれるのだ。そんな音楽の聴き方があってもいいだろう。<-blockquote>これはあるピアニストの伝記についての作者の言葉である。
音楽を文章にする事に抵抗を感じていたという筆者がこの本を書くきっかけになった出来事の一つなのではないだろうか。
書くのは大変だったろうと思う。
そして読むのも大変だった。途中何度も寝てしまった。
音楽を聴き込んでまた読もう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年1月23日
- 読了日 : 2013年2月19日
- 本棚登録日 : 2013年1月23日
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