『ボードゲームで社会が変わる」
評論家の與那覇潤さんは存じ上げなかったが、小野さんはブログも読んでるし声も顔もよく知っている。対談部分は與那覇さんを自分を重ねて、大先輩の小野さんに教えてもらっている感覚で読んだ。
ボードゲームをゲストと遊ぶ章では近現代史研究科の辻田真佐憲さんや国際政治学者の三牧聖子さんなどラジオやYouTubeで見知った方が出ているので、そんな人たちがボードゲームを遊ぶなんてという驚きと嬉しさがあった。軍事に詳しい辻田さんによる主計将校解説は熱かった。フェルトのドラゴンイヤーは実際の中国の歴史を考えると緩いというのも面白い。
本のタイトルからボードゲームが何かの役に立つという結論に持っていくための本かと少し構えて読んでいたがそれは杞憂だった。もともと與那覇さんはそういう経験から興味を持ったみたいだが、小野さんが参加していることでホビーとしてのボードゲームの魅力をしっかり語ってくれている。小野さんの知識量に圧倒されながらも、好きなものの言語化をしてくれて、膝を打ちながら楽しく読めた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月14日
- 読了日 : 2024年1月24日
- 本棚登録日 : 2023年11月5日
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