アート本です。面白いのは、「アートな思考」を組み立てる「道具箱」のご開帳だからです。著者はグラフィックデザイナー。デザイナーは「デザインの種」を構成するのが仕事。この「種」を見つけるのは、独自な「見方」。「アナロジー」にこだわります。「見立て」ですね。水平線写真マニアという変わった嗜好や、「透明」「覆う・包む」「反転する」などのキーワードで連想をふくらませます。世の中が複雑になりすぎたこの時代に、見えないものを「見せたい」という野心が根底にある冒険心豊かなデザイン・エッセイです。収録された約400点の図版が魅力です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アート(美術・映画・音楽etc.)
- 感想投稿日 : 2011年8月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年8月27日
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