短い文体で、驚くほど淡々とあっけなく物事が進んでいく。
あまりにも客観的な描写なので、感情移入が難しい。
蝶子のすんだ声量のある声があちこちで人々を魅了したとある。
相手の柳吉は酒を飲むと気が大きくなり、大金を一晩で使ってしまい、何度も生活は挫折。
でもあきらめない。蝶子がもつ希望とパワーに救われる気がする。
大阪の下町風景が描かれていて面白いと親父から紹介された。
この「完全版」では、夫婦善哉の「続編」も掲載されているのだが、
続編では舞台が別府に移動するという予想外の展開になっていた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年2月10日
- 読了日 : 2013年2月10日
- 本棚登録日 : 2013年2月10日
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