おぎ・もぎ対談 「個」育て論

  • 青灯社 (2013年9月21日発売)
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感想 : 7
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尾木さんも茂木さんも怒ってます。
生きる力、学ぶ力、それを日本の子供たちは、間違いだらけの教育で奪われてる!って。

今の日本で教育って言われているものって、調教じゃないか。
子供が自分の力で生きていくのに、本当に必要なことって何だろう。
「いい子」ってだけではないのは、確かだ。

子供が、育てやすい子であるに、越したことはないと思ってきたけど、大人にとって都合の良い子供が、子供にとって自分を肯定的に認めていられる子供であるかどうかと同義ではないんだよね。

私も、30過ぎてからだからね。
勉強って面白いんだと、知らないことを知るのって快感なんだと知ったのは。
それを、なるべく早く、自分たちで気付いて欲しいなと思っている。
こればっかりは、教えるもんじゃなくて、気付くものだから。

その、気付きを阻害する「調教」が学校ではなされているってことに、親は気付いておくべきなのかも。
先日聞いたプレゼンで、教育っていうのは「育=コーチング」の上に「教=ティーチング」が乗っている。
土台ができていないと、教えるとか無理って、その通りだと思う。
子供は、まず、自分で自分をかけがえのない存在だと自己肯定できるようになってから、学ぼうとするんだ。

でも、本書の中で繰り返し書かれている「偏差値排除」「教育委員会解体」は実現化できるのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 子育て・自分育て
感想投稿日 : 2014年6月7日
読了日 : 2014年6月7日
本棚登録日 : 2014年6月5日

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