表題作「明け方の猫」は「生きる歓び」と対になっている。猫に関する小説を書かせたら、この人の右に出る人はいない。左にも勿論。猫小説なんだけど、猫小説じゃない。そこが面白い。保坂さんに小説に出会ってから、猫が本格的に好きになったもの。この犬派なあたしが。今や中立です。もう一編「揺籃」は読んでて螺旋階段を昇ってる(降りてるでもいいんだけど)気分になる。読んでいて不思議な気持ちに陥る。最初はそんな感じじゃないのに、どこからか罠にはまってしまってた。ぐるぐるぐるぐる。(05/11/19)
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- 感想投稿日 : 2006年3月31日
- 本棚登録日 : 2006年3月31日
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