君の膵臓をたべたい DVD通常版

監督 : 月川翔 
出演 : 浜辺美波 
  • 東宝
3.47
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本棚登録 : 557
感想 : 133
4

監督、脚本、原作は順に 月川翔 吉田智子 住野よる。2017年作。出演は、浜辺美波 北村匠海 大友花恋 矢本悠馬 桜田通 森下大地 上地雄輔 北川景子 小栗旬。

<コメント>
•桜良がよかった。「ウザい」「ぶりっ子」という指摘もあるがそれは皮相的。あの不自然さは死への恐怖と春樹への思いからそうなった。自分の不安を周りに巻き散らさず、ひた隠して明るく演技する桜良には泣けてくる。大人なのである。

•春樹の幼さもよかった。経験不足と羞恥心に押しつぶされながら、精一杯の優しさを示そうとする態度には、若い頃の自分を重ね合わせた。

•こうしてみると、この映画に素直に感動できる人は、素のままに生きれるわけではないことを知った人、若い頃の自分を重ね合わせられる人、一言でいえば中年以降の大人なのかもしれない。

<あらすじ(ネタバレ)>
母校の教師になった春樹(小栗)が図書館所蔵本の担当を押し付けられ、生徒の栗山(森下)と整理作業をしながら、高校時代を振り返る設定。
高校時代、図書委員の春樹に近づくために図書委員になった桜良(浜辺)は、春樹(北村匠海)とは対照的に奔放で天真爛漫に振る舞う。
ある日、春樹は、桜良が書いている闘病日記(共病文庫)を拾い、彼女が余命幾ばくと知るが、桜良は春樹への思いも死への恐怖も必死に覆い隠すウザいほどの明るさで、「死ぬ前にやりたいこと」に絡めて春樹にアプローチ。しかし、人との接触をしたがらない春樹は、桜良の本心など気づくよしもない。
が、春樹は死に向き合いながら周囲に明るさをふりまく桜良に惹かれ、また桜良も信念で1人でいる春樹に憧れ、惹かれ合う。
病が悪化したため、桜良は桜を見に行こうと春樹を誘い、様子を見に来た春樹は病状の悪化を察する。
エゾザクラを見に北海道に行く計画を立て、待ち合わせをするが、桜良は現れない。通り魔に刺されて殺されていたのだった。
春樹が立ち直ったのは1ヶ月後、桜良の自宅の霊前に焼香に行き、桜良の母に共病文庫の話をする。母から受け取った日記を読んで初めて、春樹は桜良が自分に想いを寄せていたこと、死がとても怖がっていたことを知り、「お門違いかもしれませんが…そろそろ泣いてもいいですか」と嗚咽。
現代に戻り、図書カードを整理していると、桜良が作ったらしい落書きされたカードを見つけた春樹は、その図書(星の王子様)をさがしあて、添えられた手紙を見つける。桜良の親友、恭子(大友。現代では北川)と春樹に当てられた手紙だった。
一晴(ガム君。矢本悠馬、現在上地雄輔)と結婚式を迎える恭子のもとに春樹は手紙を届け、恭子は号泣。春樹も自分宛の手紙に従って恭子の友達になり、また退職願も破り、桜良の思い出とともに学校にとどまることを決意する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年6月3日
読了日 : 2019年6月3日
本棚登録日 : 2019年6月3日

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コメント 2件

まきとさんのコメント
2020/01/04

あらすじを的確に書いて頂きありがたいです。

tesa2さんのコメント
2020/01/04

ありがとうございます。
ブクログを始めた時から、あらすじを詳しく書くつもりで頑張ってきましたが、最近は息切れしてます(笑)。

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