ストックホルムの密使(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1997年11月26日発売)
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ヨーロッパ戦線、ナチス優勢の頃パリ在住の異邦人が、友達のレジスタンスを庇った疑いでドイツに連行され、ベルリン侵攻に乗じてストックホルムに辿り着き、彼の地の駐在武官、そこに出入りするユダヤ系ポーランド人と親交を深める。一方、同じく前線での敗北により急速に敗色濃厚となりつつある日本にも早期の終戦を模索する帝国海軍の一団があり、終戦に向けた研究を内密に進めていた。ドイツが敗戦し、東方戦線から圧迫していたソビエト軍は、ヤルタ会談以降日ソ不可侵条約破棄のタイミングを計りながら、軍を極東地域に移動させつつあり、戦後を有利に計りたい英米は、早期かつ日本に本土決戦を諦めさせるため、原子爆弾の使用を検討していた。このような情勢と原子爆弾の実験成功の情報を得たポーランドは、かつてリトアニアの日本人にビザを発行してもらった恩返しからストックホルム駐在武官に真実を明かし、日本に情報伝達を託した。既にストックホルムからの打電が握り潰されていると感じていた駐在武官は、先の異邦人とポーランド人に情報の伝達を託した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年1月11日
読了日 : 2018年12月24日
本棚登録日 : 2018年12月24日

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