サブタイトルに旅する写真家たちのフォトエッセイとなっているが、写真部分は撮影データなども記載されており非常に参考になった。が、文章部分になると、各写真家によって作品以上に大きく違いが出てきてしまう。本来、文章を書くことが苦手な人が多い事もその理由の一つになるのだろう。写真家は写真家であり、藤原新也のように秀逸な文章を書ける人は極めて稀であることが判ってしまう。しかしながら、本業ではない文章を補填するように写真作品が存在することで写真家の本意をその文章から読み取れることもまた事実だ。写真家たちの旅にまつわるエッセイと写真が楽しめる本である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
写真
- 感想投稿日 : 2014年12月24日
- 読了日 : 2014年12月18日
- 本棚登録日 : 2014年12月24日
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