沙高樓綺譚 (徳間文庫 あ 28-4)

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  • 徳間書店 (2005年11月1日発売)
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今宵、打ち明けられるのは映画のカメラマンやガーデナー、おヤクザさんなど、心の内に隠していた行き場のないお話。刀鍛冶やガーデニングなど、浅田さんの引き出しの多さにも驚かされました。その中でも、1番最後の「雨の夜の刺客」は特に読んでほしい。まともすぎるくらいまともな人間の語る死生観は、目を背けてしまいたくなるほどの真実で、言葉の重みにうなり声をあげてしまいました。この短編を読むだけでも、この本を読む価値はある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 徳間文庫
感想投稿日 : 2018年5月7日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年5月7日

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