坂本龍馬の郷士の次男坊としての生誕から幼少期・少年時代が快活なエピソードたっぷりに描かれた傑物娯楽時代小説でした。この世に生を受けた時からの大物ぶりが軽快に綴られています。そして同じく土佐出身、大庄屋の長男として生まれた維新の志士、中岡慎太郎との出会いが運命的でした。大物というのは仁徳・質実剛健・ひとかどの人質を生をうけた時から持っているもですね。龍馬のパースナリティ(持って生まれたもの)とパーソナリティ(生まれて身につけたもの)が彼の少年時代の中で活き活きと育まれていく姿は中岡慎太郎共々、後の維新の立役者となって然るべくと感じさせるものでした。
読後感=土佐の風土に育つ人物斯くありき・・・
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月7日
- 読了日 : 2011年9月3日
- 本棚登録日 : 2011年8月26日
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