本書は4部構成から成っている。
第1部 戦略的マーケティング(世界一流のマーケティングによる高収益ビジネスの構築/価値を創造し、伝達するためのマーケティング/市場機会の発見とバリュー・オファーの創造/バリュー・プロポジションの創造とブランド・エクイティの構築)
第2部 戦術的マーケティング(マーケティング情報の開発と利用/マーケティング・ミックスの策定/顧客の獲得、維持、育成/顧客価値の創造と伝達)
第3部 マーケティング管理(より効果的なマーケティングのためのプラニングと組織づくり/マーケティング成果の評価とコントロール
4部 変貌するマーケティング(電子マーケティング時代への適応)/補遺―生産財ビジネスにおける特徴、成功戦略、マーケティング部門の役割
市場調査によって顧客の需要を見つけ出すことからマーケティングが始まる。
顧客の需要を見つけ出す活動のみをマーケティングと勘違いしている風潮がある。
本書を読み企業活動におけるマーケティングの重要を認識した。
体系的に書かれているので理解しやすい。
コトラーはこう定義している。
『マーケティングとは利益に結びつく顧客を見つけ出し、これを維持し、育てる科学であり、機能であると定義することができる』
つまりマーケティングは企業活動において非常に広範に渡っている。
顧客を維持し、育てる科学、機能ということは顧客のニーズを吸い上げ、計画された製品を作成し、価格設定を行い、流通にのせ、プロモーションを実施し、販売する。販売結果を会計部門が集計する。その一連の活動を横断的に管理できる組織こそがマーケティング部門だと考える。
縦割り組織だとマーケティング活動が機能しない。逆に言うと横断的組織が上手く機能すれば、顧客ニーズを上手く市場に投下でき競争力の源泉になるはずだ。
- 感想投稿日 : 2010年5月18日
- 読了日 : 2010年5月16日
- 本棚登録日 : 2010年5月16日
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