探究が小中高のキーワードになり、高校では物化生地のほかに「理数探究」という科目が取り入れられた。数学と理科の知識や技能を総合的に活用して主体的な探究活動を行うもの。新しい科学のアプローチとして、「理数探究」と「サイエンスコミュニケーション」の本質を伝える本だという。
「理数探究」のアプローチには、社会とのつながり、数学との融合、物化生地の垣根を超えたつながりなどを大切にすることがある。この点は納得。具体的な「探究」の手法として、大学の研究などを事例に、高い専門性にも応用できる基本的な手法が説明されている。この点は特に新しいと感じられないが、普遍的だということか?
サイエンスコミュニケーションとは、どうやって人に伝えるか、特に一般の人に向けて、正しく科学を伝えるには、ということらしい。分かりやすい例として、新型コロナの統計数値やら、新型コロナワクチンの効用と副作用を理解してもらえない、などが挙げられている。
ほかに、特に新しいかつ重要な分野だからこそ、教える人が重要、それを育てることも大切、など、いい話がポツポツ出てくるが、どうも上から目線な説明が多いのが気になる。これじゃダメだとか、なぜこうならないのか、とか。
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- 感想投稿日 : 2023年11月24日
- 読了日 : 2023年11月23日
- 本棚登録日 : 2023年11月24日
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