この国を揺るがす男:安倍晋三とは何者か (単行本)

  • 筑摩書房 (2016年6月8日発売)
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感想 : 3

朝日新聞に連載された記事を再編したもの。テーマごとに章立てになっているので、時間が前後するのは仕方ないが、同じセクション内で時間が突然切り替わるのは読みづらい。例えば、114ページの中程から始まるセクションの出だしは最悪。

安倍晋三は、父の安倍晋太郎よりも祖父の岸信介に影響を受けている。最も重視しているのは「真の独立」。ポツダム宣言すなわち占領下と、サンフランシスコ講話条約すなわち現在とは、ねじれが生じており、憲法を改正して真の独立を目指している。現在、最も注力している、強引にも見える経済立て直しは、真の目的を果たすために、どのような役割を果たすのか。

アベノミクスの原点である異次元の金融緩和は、民主党政権が衆議院を解散した時期で、安倍総理の再登板前。これにより株価が上がり始め、選挙は自民党の圧勝、安倍総理は自民党総裁選で逆転勝利して二度目の総理大臣に就任。

原発稼働賛成派で、その理由は国外に支払うべき燃料費が、原発停止により莫大となるため。

現在500兆余りの国内総生産(GDP)を2020年に600兆とすることを目指すアベノミクス。なお、現在の日本の借金はGDPの2倍を超えている。

1991年、総裁候補の最有力と目されていた父・晋太郎が急死。1993年に父の地盤を受け継ぎ、衆議院議員選挙に出馬して初当選。
2006年、小泉首相の任期満了に伴う総裁選で自由民主党総裁に選出され、9月26日の臨時国会で内閣総理大臣に指名される。
2007年7月の参議院議員選挙で自民党が歴史的惨敗。いったん続投を決めたものの、9月に体調不良もあり辞任。
2012年12月の衆議院議員選挙で自民党が圧勝し、政権与党に復帰。第96代内閣総理大臣に選出され、第2次安倍内閣が発足した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年12月2日
読了日 : 2016年9月4日
本棚登録日 : 2016年9月4日

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