平和主義とは何か - 政治哲学で考える戦争と平和 (中公新書 2207)

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年3月22日発売)
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感想 : 29
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平和主義という概念がいかなる意味内実をもち、異なる立場と比較した場合、平和主義理論がいかなる思考を提供してくれるかを平明に解説している。国際関係論における、国際関係はいかにあるべきか、という問題に対する様々なアプローチを現実主義や人道介入主義として取り上げているが、国際関係論を専門的に学んだ人にとってはなかなか納得しがたい議論も含まれているように思われる。それでもやはり、平和をめぐる政治学的言説を出来る限り網羅しようとしていて、平和論への導入として非常に優れた新書であると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治学
感想投稿日 : 2013年3月29日
読了日 : 2013年3月29日
本棚登録日 : 2013年3月29日

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