ホルクハイマーの諸論文のうち、「権威主義的国家」「理性と自己保持」「ファシズム体制とユダヤ人」「新しいイデオロギーか」「ショーペンハウアー論」「イデオロギーと行動」を訳出してある。テーマ的には多岐にわたっているが、最初の3篇はファシズム・全体主義をラディカルに批判する論文であり、ファシズムと資本主義の結びつきを告発している。次の3篇はマンハイム批判に端を発する知識社会学批判が主となっており、さらに広く捉えればカント以来の理論と実践との関係をめぐる洞察が展開されている。
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- 感想投稿日 : 2012年3月15日
- 読了日 : 2012年3月15日
- 本棚登録日 : 2012年3月15日
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