芸術を、真理を具体的かつ構成的に呈示する営みとして把握しようとする試み。その過程で、アリストテレス、ニーチェ、ハイデガー、ガーダマーの存在論的美学の系譜を構成していく。そしてフロイトやユングの詩人論を転換点として、現代の思想家によって主観主義的美学と批判されてきたショーペンハウアーやカントの芸術論を、存在論的美学の系譜に含めて解釈するという研究が展開されている。西洋哲学の伝統である芸術論を極めて理解しやすい形で提示してくれている好著。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年9月22日
- 読了日 : 2012年9月22日
- 本棚登録日 : 2012年9月22日
みんなの感想をみる