児童養護施設のお話、ということで、またなんか難しくてヘビーな題材を...と思ってしまいました。
なんていうかね、人の親になるとこういう話はいろいろ辛い。
でも、最後まで読んで心から分かりました。
世界が違うんじゃなくて、知らなかっただけってことが。
私が小学校のときも、施設が近所にあり、そこから通ってる友達もいました。
学校では普通に友達ではあったけど、やっぱりどこかで特別視して同情していたかも、かわいそうって気持ちがあったかも。
想像力に欠けていたな、世間の物事を知らなさすぎた、あの頃は。
高校生と職員を中心にした物語のなか、厳しい現実や懸命な思いよりもむしろ、何気ない優しさや当たり前の思いやりに目頭が熱くなりました。
有川さんらしいところも随所にあり、一気に読んでしまいました。
おそらく手紙がきっかけで書かれたんだろうけど、この本の中の人の人生もたくさん見せてもらえて、色んなことを教えてくれました。
本を読むのは素敵なことですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
有川浩
- 感想投稿日 : 2014年10月4日
- 読了日 : 2014年10月4日
- 本棚登録日 : 2014年10月4日
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