プロローグで生活苦の母娘に泣きそうになり、女子中学生の裏サイトでのいじめ、サイバーパトロールのバイトをする大学生、怪獣クマーの絵本。
序盤で、ああこの話はきつそうだなぁと感じて、気持ちが重くなりました。
現代社会に蔓延る歪んだ闇、見たくないけど確実にある現実を晒すような話なんだろうと。
しかしながらそれはある意味裏切られ、最初の彼女たちはさほど辛い目に遭っていない。(少なくとも上巻終わり時点では)
事件の萌芽を追いかけて行方不明になったバイト先の先輩を探して、物語は突然物凄いファンタジーな展開を見せます。
むしろ「火車」的な、現実の恐怖を描いている風な印象すらあったのに。
ダークファンタジーとまだうまく馴染まず、右と左で違うものを見ているような感じ。
珍しく上巻だけの感想を書きました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
宮部みゆき
- 感想投稿日 : 2015年3月24日
- 読了日 : 2015年3月24日
- 本棚登録日 : 2015年3月24日
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