「宣伝されている模擬店が存在しない理由」
グダグダな司会と張り出された昨年の案内板。
彼の言うとおり全てを知ったうえであの勝負を挑んでいたとしたら、狡いとかの問題でなく周りの迷惑などを考え自ら先に解決すべきだったのではないだろうか。
「紙ふぶきの中に「好き」と書かれたものが混ざっている理由」
前日に無くなったノートの行方と刻まれた紙ふぶき。
本当の心情は関係者にしか分からないだろうが、親友と呼べるほどの友人が常に意中の相手のことしか自分に問わなくなったら寂しく感じはするだろうな。
「学校のいたるところに同じラクガキがある理由」
不正の事実と正しい答えに辿り着きたくない訳。
言葉ではうまい事言っておいて事実はただ私欲のために作られたレースなど、誰も認めることは出来ないだろうし悔しいだろうな。
「シフトに入らなかったことになっている理由」
作成したシフトと皆が知る異なるシフト。
これに至っては彼女の意見に同意せざる得ないと思うが、傷付く怖さを知った彼からするとその正論も枷の一つになりうるのかもしれないな。
「彼女の理由」
全てを背負い自分を殺し終えようとした学園祭。
感情の変化に気付いた時、彼女は自分を殺す事で友人が幸せになるならと無意識に身を引いたなど普通なら中々出来ることではないだろうし、本当の自分を偽るのはかなり苦しかったろうな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
瀬川コウ
- 感想投稿日 : 2019年2月16日
- 読了日 : 2019年2月16日
- 本棚登録日 : 2019年2月16日
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