二作品の短編には、それぞれ母親、父親、愛人、恋人など子どもの視点からみた大人たちが出てくる。わたしたち読者に、その大人たちは子どもから見た一方面の姿しか映らない。自然とわたしの視点も子どもとなって、母親や父親を見上げるものになっていた。
あの頃は気づかなかった“変”だったこと、“言葉に出来なかったこと”そんなものが、今なら理解出来るし、想像も出来る。
子どもって大人が思うよりも敏感に察するところがあると思う。それらの出来事や大切な人の心の動きなんかを、分からないなりにも意外と冷静に受けとめることが出来ていたんじゃないかな。
子どもっていっぱい、いろんなこと考えていると思うよ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学:著者な行
- 感想投稿日 : 2018年2月15日
- 読了日 : 2018年2月15日
- 本棚登録日 : 2018年2月15日
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