陰陽ノ京 巻の四 (電撃文庫 わ 4-10)

著者 :
  • メディアワークス (2003年5月10日発売)
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感想 : 23
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頼りなげな陰陽師、清良が中心の巻

少女、蓮がすでに亡くなっていたのも衝撃だったが、その原因も病弱で発作が起きた際、誤って池に落ち溺れ、助からなかったという無情なもの
誰かがいれば助けてあげられたのにという不運

が、暫くしてそこを通りかかった陰陽師の情けにより蓮の精と結び付けられ、一端は生を取り戻す
王道ファンタジーなら、そこで新たな命となって生まれ変わるのだろうが、この話では生まれ変わる事はない

結び付きは不安定なものであるし、長きを経ず途絶えてしまう
幼い命がそれを知った時の行動とは

この世の無常と命の儚さを表した巻

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 電撃
感想投稿日 : 2009年10月16日
読了日 : 2004年5月16日
本棚登録日 : 2009年5月16日

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