銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫) (創元SF文庫 た 1-2)

著者 :
  • 東京創元社 (2007年4月25日発売)
4.27
  • (236)
  • (160)
  • (89)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 1446
感想 : 124
5

銀河帝国皇帝崩御により、ラインハルトと門閥貴族の戦いが始まった。一方の自由惑星同盟では、策略とは知らずクーデターが起こる。

腐りきった貴族社会の負の部分が描かれ、他方で軍国主義の危うさが露呈される。その闘争に巻き込まれ、失われずに済んだ命が多数奪われるのは心が痛かった。特にヴェスターラントへの攻撃を知りながら目をつぶったラインハルトの行動は、政略とは何かを考えさせられる。

その報いなのか、ラインハルトは片腕を失った。そして優しさを捨てた(ように思える)。この先、彼は彼の正義のために進めるのだろうか。

そして民主主義の怖さに気付いたヤンは、どう立ち回るのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2012年9月10日
読了日 : 2012年9月5日
本棚登録日 : 2012年8月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする