ほうかご百物語 (電撃文庫 み 12-1)

  • メディアワークス (2008年2月10日発売)
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本棚登録 : 368
感想 : 23
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第14回電撃大賞。マンガチックなキャラが活躍するファンタジックなお話。つまりは過不足なく「電撃文庫」。本当にこのままシリーズ化しても不思議じゃないくらい「電撃文庫」として違和感なく収まっていて、中堅作家がアニメ化狙いで書いたかのよう。破綻なく書けているということでもあるけど、こう、デビュー作ならではの勢いでハミ出ちゃった部分とか、作者の創作の原点となるコア要素・・・つまりはサムシングスペシャルが感じられないのは、受賞作読みには少々もの足りないかな。うん、受賞作!と思って読むのには向いてないけど、「電撃文庫ってどんなレーベルだろう?」と思って読むにはピッタリな一冊です。



あと、ちょっとヒロインの描写の仕方がワンパターンなのが気になった。「綺麗だ」「かわいい」といった主人公の心情叙述以外でヒロインの魅力をもう少し描写した方が良かったのでは。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ラノベ
感想投稿日 : 2009年6月21日
本棚登録日 : 2009年6月21日

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